318: 2012/06/29(金) 04:21:10.07 O



もう20年前のはなし。

当時、母と母方の祖母が相次いで癌を患い、私たち一家は田舎の母方の実家に同居し助け合うことになった。

父は小さな会社を経営しており、そのまま都心に単身赴任。母の実家には、曾祖母、祖父母、母、私(12才)、弟(7才)、そして敷地内の離れに伯父夫婦が住むことになった。



父が来る週末、仲良しの伯父と父はよく飲み会をする。

その日は珍しく、私達子供は祖父母と遊び、その間に離れで母、父、伯父夫婦が飲み会をしていた。








暫くして、母が私達の様子を見に帰ってきた。

母と弟とテレビを見ていたら、伯父が泣きながら母屋に飛び込んできた。

伯父「ひどいよ!夫(父)くん!」

母「えー?何よー?また意地悪言われたの(笑)?」

母は、ひょうきんな父がよく伯父をからかうのと、伯父は少し泣き上戸なので、大したこととは思っていなかったのだ。

伯父「夫くんが、伯父嫁ちゃんと仲良くしてる…」



319: 2012/06/29(金) 04:22:45.30 O



はっ!と、母の顔が厳しくなった。

母「仲良くって?」

伯父「ちゅーしたり、それから…」

母は身内から見てもかなり美人で、普段は優しいが、このときは真っ青な般若のような顔になった。

母「ちょっと待って!」

母は伯父を制し、私達を隣の部屋に連れていくと、いつもの優しい顔で「お父さん酔っぱらっちゃったから、お母さん様子を見てくるね。あなた達は二人で遊んでてね」と言い、伯父を引きずって離れに向かった。

まだ小さな弟は、「パパだめだねー」なんて言って分かってないが、私は流石に状況を察していた。

父はいい人だが、酒と女に弱い。伯父は気弱。そして伯父嫁はフェロモンむんむんの木の実ナナ似。

伯父嫁はいつも家におらず、バイトしている筈の時間にバイト先のスーパーへ行っても居ない。たまに知らない人と歩いていたのを見かけている。

いつも伯父をなじって、母に嫌みを言うから、私は好きではなかった。

母は、数十分で戻ってきた。泣く父と、伯父を連れて。

私は、きっと真相を教えては貰えないと思い、壁に耳をあて、話を必死で盗み聞いた。



320: 2012/06/29(金) 04:23:52.06 O



母が踏み込むと、父は伯父嫁とベッドインしていたらしい。

伯父は壊れたように何も言わず、父は泣くだけだった。母は、冷静さを保っていたが、声は震えていた。

祖父母は空気。(多分茫然自失)

暫くして、追いかけてきた伯父嫁が玄関先で叫んだ。

伯父嫁「悪いのは伯父くんよ?魅力ないんだもん(笑)!夫くんだって、私のが良いんだってー!あんた(母)よりpgr!」

父「それはない!嫁(母)ちゃんが一番だよ!ごめんね嫁ちゃん!あれは間違いだった!」

伯父「…うっ(泣)」

伯父嫁「はぁ?どう見たってあたしのが良いでしょ?あんな鶏ガラ女より!」

父「違う!お前が誘って無理やり…」

母「黙ってよ」

母の声は冷たかった。

母「伯父嫁さん、伯父連れて帰ってくれますか?この話はまたにしましょう。うちは子供がいるんです。遠慮してください。それに夜中ですから、みっともないですよ」



321: 2012/06/29(金) 04:25:40.69 O



伯父嫁「伯父くんなんかいらない」

母「じゃあ、あなたが出ていきますか?あの家はまだ父(祖父)の名義ですし、少なくともあなたの家ではないですけど」

伯父嫁「…わかった」

伯父嫁は、伯父を引きずって帰っていった。

父と母は、何も言わなかった。祖父母も。

私は、何も分からないながらに、大人の喧嘩を漏れ聞きして固まっている弟と見つめあっていた。



結局、伯父嫁は複数人と浮気しており、伯父と離婚した。

母は父と別れなかった。未だに不思議だが、数年前父が病死して母が鬱になったとき、少し理由がわかった気がする。

ダメな父を見捨てられない母は、ダメだけど人のいい父を愛していたんだろう。

喧嘩ばかりだったけど、情だけではないものがあったんだろうと思う。

母は猫にメロメロになり、スマホを使いこなし、絵を描き、車をのりまわり、私と夫と弟をたまにランチに連れていくことにいきいきしているので、時効カキコ。

フェイクありで、昔の話だけど。最大の修羅場でした。


322: 名無しさん@HOME 2012/06/29(金) 04:36:32.63 0



>>321

おおー大作面白かった…じゃなくて乙です

わかるなんて大人だわね、私ならたたき出すわ

何と差し引いても浮気は許さない

お母様、人生を楽しんでるようでようございました


引用元: ・今までにあった最大の修羅場 £47