992: おさかなくわえた名無しさん 2014/02/28(金) 16:07:33.97 ID:C4I5ZusW

うめがてら。
夫と兄は名前の読みが一緒。仮に山田一朗(夫)と田中市郎(兄)とする。
呼び方が兄と被らないように、私の両親は夫のことを「いっちゃん」と呼び、私は夫のことを「一朗君」と呼んでいた。

里帰り出産で、陣痛が始まった際、ちょうど家には兄の車しかなく、保険の関係で持ち主しか運転できないので、兄と母と私で病院へ。
夫は立会い出産希望だったが、自宅から病院まで最短で3時間かかる距離だったので、夫が間に合うかどうか心配で仕方が無かった。
「一朗君、間に合うかな、大丈夫かな」と何度も母に言い、そのたびに母は「大丈夫よ、もうすぐ来るよ、すぐそこまで来てるよ」と励ましてくれた。
ちなみに、兄はビビッてエレベーターホールのソファに座ってた。


分娩台上がるって時まで夫は来ないで、その頃には意識が朦朧としてて
「いちろーくん!なんでー!?いちろーくん!あいたいよー!」と、可哀想になるくらい(助産師さん談)悲痛な声で夫を呼んでいたそうだ。
見かねた若い看護士さんが分娩台を出て、夫が来てないか様子を見に行くと、ぽつんとエレベーターホールに座ってそわそわしてる兄の姿が。
「山田さんのお身内の(旦那さんとかいう言葉を使わないと病院だった)いちろうさんですか!?」
兄、そうですと答えると、「ずっと私さんが呼んでますよ!?早く来てください!」とせかされる。


993: おさかなくわえた名無しさん 2014/02/28(金) 16:09:02.98 ID:C4I5ZusW
夫が来なくて気弱になってるのか!よし兄ちゃんが励ましてやる!と意を決して分娩室に入ると、兄の顔を見るなり顔が般若になる私。
「テメェ!何入って来とんじゃ!出てけ!ダァホ!」と、怒鳴りつける。
看護士さんが「いちろうさん、いらっしゃいましたよ!」と言ってからの入場だったので、「夫間に合った!」との期待を裏切られた形になったのも一因かと。
兄をつれてきた看護士さんが「えっ?」と戸惑い気味だったので、母が「そっちじゃないんです!それは違う方なんです!」と弁解を。
私はわけが分からなくなって「(看護士さんに)うそつき!うそつき!」「(呆然としている兄に)うせろっつってんだろが!いね!いね!(何故出た関西弁)」とカオス。
その後すぐ夫が駆けつけたんだけど、兄に対する罵倒が聞こえていた様子。
やっと夫に会えて「いちろーくん!」と猫なで声で手を握り締める私の豹変振りに怯え、腕を折られるのではと気が気でなかったらしい。

無事に出産を終えた後、私が引くぐらいにシスコンの兄は、妹からの理不尽な罵倒に凹み、母に「違う方」と言われてしょんぼりしてた。ちゃんと謝った。
夫を探しに行ってくれた看護士さんには後から謝りに行ったけど、逆に「希望されてない方を分娩室に入れてすみません」と謝られてしまった。

兄には悪いが「いちろうさん(私の脳内では夫と変換)、いらっしゃいましたよ」と言われて兄が見えた時の絶望感といったらなかった。


998: おさかなくわえた名無しさん 2014/02/28(金) 16:29:48.18 ID:jOwQ1G1D
こんな性格の母親に育てられる子供が可哀想

999: おさかなくわえた名無しさん 2014/02/28(金) 16:36:46.23 ID:C4I5ZusW
>>998
出産時の妊婦の豹変ぶりはすごいぞ。
大人しくお嬢さん風のうちの姉も、聞いたこと無いような
叫び声をあげていた。


引用元: ・今までにあった修羅場を語れ 13